立ち上がり ポイント③
2010 年 1 月 5 日 火曜日介助をするとき、運動障害の程度に合わせて介助のポイントは変わってきます。
介助の際、基本的な原則としては、
・姿勢を保持できないときには体を支える
・脚力が弱いなどの問題があればこれを補う
というような形で障害に対して介助を行います。
たとえば、姿勢を保持できないような重度の片麻痺の患者様を介助する場合には、
介助者は脇から背中に手を回して体がまっすぐになるように支え、
さらに、介助者は両膝で介助を受ける人の両膝を挟むようにして固定し、膝折れしないように下肢を支えます。
軽度の片麻痺の患者様では、
介助者が患者様の麻痺側から背中に手を回して、もう一方の手で脇から麻痺側の上肢を軽く支えながら一緒に立ち上がるようにします。
よく介助者が介助を受ける患者様の下肢の間に入り込み、首や肩に手を回してもらい立ち上がりの介助をする方法がありますが、
患者様に近づきすぎると、重心移動が妨げられて、介助者の負担が大きくなってしまいますので、
「前方に重心移動させやすいよう近づきすぎないように空間をあける」ようにしましょう。